直火焙煎ひとりごと〜その2〜焙煎プロファイルについて

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グアテマラ アンティングア 750g

焙煎のたびに上図のようなデータを残します。
赤い実線は225℃まで上昇していますが、その途中210℃あたりで下降している薄い点線があります。わかりにくい(笑)。。。この赤い点線は目標とする以前のデータを表します。つまり焙煎を開始した時はこの薄い点線のみが画面上にありその曲線をトレースしていくことでプロファイルを揃えています。
200℃くらいまで点線が見えにくくなっているのでほぼ狙い通りの焙煎が出来ています。ちなみにこの参考としているグラフはホンジュラスのものです。このデータの時の焙煎が忘れられないくらい美味しかったので。

このソフトの赤線は珈琲豆の表面温度(かなりアバウトな数字ですが・・・)、黒線が排気の温度を表します。バーナーで4回炙っているので黒いグラフが階段状に上昇しています。豆の表面温度はジワジワ上がります。

アナログ・シンセのようにつまみやパラメーターがありますが焙煎時に操作するのは排気回転数調整のみ。あとは超アナログなガス圧の調整だけです。シリンダー回転数は44.45Hzで固定。この数値をいじるのはもう少し先ですね(笑)。

ガス圧はプロパンガスのボンベ内の残量によって最大値が若干変動しますがおよそMax : 2.8 kPa です。

豆の投入からずっと強火で1st crack の後は2.2 → 1.7 → 1.2 kPa と下げていきます。

やはりガス圧計などのメーター類はアナログがかわいい。

さらに手書きのメモをノートにも書き残しています。操作手順を箇条書きにすると・・・

①暖気運転を30’00″。ガス圧:1.0kPa でtop:約200℃。排気:17.37Hz。
②外気温32℃、湿度69%、室温29℃にてCH2(赤線)が64℃に下がったところで点火。ガス圧:2.8kPa。
③142℃で投入。1’30″後にbottom:82℃に到達。
④2’00″から65″バーナーその1。最初のチェックポイント3’00″→103℃(目標値は105℃)
⑤バーナーその2、3、4で炙りつつ145℃でニュートラルをチェック。
⑥6’00″→159℃(目標値は160℃)、8’00″→190℃(目標値は188℃)
⑦174℃で排気:18.27Hzに。8’20″→195℃で1st crack。198℃で排気:19.61Hzに。
⑧204℃で排気:20.98Hz、ガス圧:2.2kPa。
⑨216℃でガス圧:1.7kPa、220℃で1.2kPa。(ノートに書き忘れ)
⑩11’54″→223℃で2nd crack。20″後の12’14″→230℃でout。

いわゆる「中深煎り」で作業終了。スッキリとしたニガ味の酸味少なめのグアテマラ。あと少し甘みが欲しいところ・・・。2nd crackまでのカーブをちょっと緩くする??試行錯誤は永遠に続きます。

テキストにしてみると意外と細かい作業だと気付きますね。ただし本当に我流です。けっしてマネをしないでください(笑)。